子供は、生き物としては、すごくシンプルです。妄想を残さないから。
シンプルな子供に、親ができること・すべきことは、やはり、子供の姿をよく見て、子供が求めていることを理解して、その都度与えてあげること。それに尽きるような気がするのですが、いかがでしょうか。
生き物としての子供が求めるものは、それほど複雑ではないはず・・・たとえば「大泣きしている」姿を見た時に、
なぜ泣いているんだろう?と理由を探って、どこかに不快があるのか、体の苦痛があるのか、求めているものがあるのか、本人もよくわからず泣いているのか・・・大きくいくつか分けてみて、
不快があるなら、ケアするし、
苦痛があるなら、必要そうならお医者さんに診てもらうし、
何か求めているものがあるなら、応えるかどうかを決めることになるし、
本人もよくわからず泣いているなら、これはもうどうしようもないので(笑)、泣きやむまで「やれやれ」とお付き合いしあげることかもしれません。
生き物が求めるものは、本来そんなに難しいものではないのかも。子供もあれこれと全力で反応して訴えてきているだけで、「親の手に負えない」ことはないのかもしれません。
「手に負えない」のは、子供のせいというより、親の側に理由があるから?・・・だとしたら、その理由を自覚して、取り除けば、親としての基本だけに帰れる。するともっとラクになれるのかもしれません。
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子育ては、シンプルなほうがいいですよね。子供の将来については、世の中に合わせる必要もあって、その部分は、親個人の経験だけでは追いつかない部分もあるかもしれない。その部分は人に助けを求める必要はあるけれど、それでも親たちが思うほど難しいことではないかもしれない。
いや、難しくないはず。難しいはずがない。難しくならないように、生き方も、育て方も、工夫する。というか、コレだけは間違いないという親としての基本だけ、しっかり心がけていれば十二分。
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難しくない子育て――そうした本来の姿を取り戻せれば、親と子は、わかりあえる友だち同士として、生きていけるかもしれません。
なにしろ親の自分だけでは得られない、もう一つの人生を、さらなる未来を、間近で見せてもらえるのだから。
人生が倍になる。たいへんだけれど、楽しさもたくさんある――。
本当の子育ては、そういうものじゃないのかなと妄想(?)しています。
子育て中のご家庭に、たくさんの幸せが訪れますように――。
2024年1月14日