百年後に遺したい一冊

7月20日に、

『大丈夫、あのブッダも悩んだ』増補新版 筑摩書房 が出ます。

『反応しない練習』は、技術的な内容だけれど、『大丈夫』は、人がいつの間にか背負う悩み・苦しみの本当の原因を解き明かしたもの。

世間では、愛着障害、発達障害、統合失調症、アダルト・チルドレン、インナーチャイルドその他、いろんな言葉で語られている「何か」を解き明かしたもの。

精神科の先生方も読んでいる人が多いとか。


長年にわたる生きづらさ抱える人、特に親・家族との関係で悩んでいる人に必読の書。百年後に遺す一冊を選ぶとしたら、『大丈夫』を選びます。


<書誌情報から>
長く続く悩みや生きづらさの背後には、“業”が隠れている。

業は、性格・気分・生き方を決める心のクセ。業が、怒りや自己否定、対人関係のストレスなど、多くの悩みを作っている。

業を克服できれば、自分らしい生き方が可能になる。

原始仏教に眠っていたブッダの智慧を、現代人に通じる生き方・ノウハウとしてよみがえらせた作品を、親、家族、夫婦、人間関係で悩むすべての人に向けて、新原稿を加えてパワーアップ。


【内容抜粋】
●悩みの始まりには“業”がある――人生を支配する隠れた力。
●まず“親の業”を理解する――親の業診断テスト
●親と距離を置く勇気を持つ――なぜ人は執着してしまうのか
●怒りも罪悪感も捨てていい――ブッダ直伝「本当の人生を取り戻す方法」
●自分らしい本当の人生に向かって――傷ついた心は作り直せる etc.


<著者・草薙龍瞬から>
この作品を書き下ろしたのは、”業”(心のクセ)に苦労している人が、あまりに多いからです。

止まらない怒りや、しつこく続く後悔や自責の念、自己肯定感の低さや、対人関係で繰り返す失敗など、多くの人が「コントロールできない自分の性格」に悩んでいます。

こうした性格は、“業”によって作られている・・その意外な真実を解き明かしたのが、この本です。

業とは、人生を支配している力。自分でも気づいていない影響力。ほとんど親との関係で作られます。親が怒りの人なら、怒りの業が育ちます。親が無理解な人なら、怒りや絶望が、逆に親に申しわけないと思えば、罪悪感・自己否定感が育ちます。そうした性格が、大人になった後いろんな問題となって表れてきます。

この本では、 “業”をいくつかの代表的なパターンに分類しています。自分の業を突き止めるには、まず親の業を知ること。そこで「親の業診断テスト」をつけました。

親の業をつきとめ、自分の心に刻み込まれた親の影響を自覚する。決別することを決意する。

これが人生を変える第一歩になります。人は、もっと自分らしく、自由で快適な人生を生きられる。その道筋を体系的に紹介しています。

ブッダの教えは、きわめて合理的で論理的です。心の苦しみには必ず原因がある。その原因は必ず克服できる--そのスキのない方法論は、今の時代にこそ活かされるべきです。

「どうせ人生はこんなもの、自分はこの程度」とあきらめるのは、早すぎます。人を恨んで取り返しのつかない過ちを犯す必要もないのです。

人間は、元々悩みのない状態で生まれてきます。とすれば、もう一度、悩み・苦しみのない心を取り戻せるはずなのです。


すべての苦しみには、業が隠れている。

業を越えることができれば、人はもっと幸福に生きられる。

その方法のすべてを解き明かしたのが、この本です。