『怒る技法』マガジンハウス 全国書店に並んだ様子です。
『反応しない練習』から8年‥‥‥あの作品を「越える」(越えなければいけない)本。今の時代に必要な生き方を、渾身の力を振り絞ってまとめあげました。
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名古屋で講座がありました。宿を出るとき、ロビーでWBCの準決勝試合の中継が。0-3のビハインドから、吉田選手の同点3ラーン! のところで宿を出ました。
道の途中で、4-5と逆転されていると掲示板。
でスクールに着いたところで、6-5と逆転サヨナラ勝利! すごい(笑)。
ワールドカップやWBCを通して感じるのは、日本人は、合理性が確保されたシステムさえあれば、世界をリードしうる革新性・勤勉性・一体感を発揮するということ。最良といっていい国民性を秘めている。
スポーツの世界で、選手も見る側も、あれだけ輝けるのだから、本当は政治・経済・文化においても、もっと輝いていいはずだし、輝けるはず。
政治・社会の仕組みと、人間の価値観だけが、旧態依然の不合理さに振り回されている。
悪夢も覚めてみれば「夢だった」と思えるように、この国の閉塞と停滞も、長い悪夢だったと思えるくらいに、いつか覚醒してほしい。
誇れるし、結果も出せる国だということを、みなが思い出してくれたら。
そのためには、まず怒れること。
今回の作品は、怒る勇気と正しい怒り方を伝えるために書き下したもの。
この社会への遺書として、それくらいの思いをこめて書き抜いた本。
届いてほしいし、生き延びてほしいと願っています。
マガジンハウス『怒る技法』2023年
2023年3月25日