未来は慎重に


新年は4年ぶりにインドに帰郷します。

12年前、日本に帰ってきたときは、完全に文無し。出家とはそういうもの。

インドに帰るお金もなくて、小さな竹筒を教室において、募金を募っていました。

インドに帰郷できたのは3年半後だったでしょうか。

本当に進んでいるのかもわからないくらいの小さな歩みでしたが、「これが自分の道だ」と納得していたので、不安も焦りもなく黙々と。

当時はこれほど多くの人と出会えるとも思っていなかったし、

原始仏教も日本仏教も、講座を通してここまで新たな知見や言葉や方法を掘り下げ、また開拓できるとも思っていませんでした。
 

そして次に進めてゆくのは、未来を育てるプロジェクト。

考えてみたら、仏教と並んで、この命は、教育(教え育てるという双方向の関係性)についても、かなり独創的な内容とメッセージを紡ぎ出せる(かもしれない)体験を持っているのでした。

独学で完全にゼロから学び方を確立していった十代の頃の体験は、その一つ
 

学ぶとは、本来格段にスケールが大きく、ロマンがあるもの。そのことに覚醒したからこそ、独学で追いつき、追い越し、その先に進めた。


この命に宿ったものを自由自在に形にすれば、今の時代・この社会にとって、真新しくかつ先進的な、価値あるものを作り出せる気がします。


大事なことは、どれほど露出をコントロールできるか。

なるべく人の目につかないほうがいい。この場所が作り出す価値は、それこそ十年くらいは、しっかり、じっくり作り続けて中身を確立するほうがいい。

慎重過ぎるほど慎重に活動してきましたが、それでよいのだと思います。これからも。

人間として、まともであること。

自分の限界と本分を知ること。


誠実に、健全に、未来を育てて行こうと思います。

 

十代のお子さんをお持ちの親の方々(ただし学歴をブランド視せず、むしろそうした風潮に疑問を持ち、子供に良質の教育をと願う大人たち)、

さらに学び方・生き方を知りたいと願う十代の人は、おたよりくださいね。

興道の里代表・草薙龍瞬

 

2023年12月7日