<おしらせ> 十代の子を持つ親の育て方&生き方学習会 千葉県野田市
子育て&子供との関わり方について考えます。
8月16日(土)13時から 参加希望の方は<申し込みフォーム>まで。
もし学校の先生だったら、この夏の”狂暑”をテーマに授業を組み立てます。
まず、関連する素材をピックアップ:
・夏の情景を素材にした小説系の入試問題(中学入試から大学入試まで)
・環境問題・気候変動をテーマにした論説問題
・上記テーマに関連する時事ネタ(記事・ニュース)
・石油産業・オイルマネー・気候変動の実態を描いた映画・ドキュメンタリー(いっぱいある)
・科学・産業の歴史(科学史・世界史・経済史)
・何もしなければどうなるか~近未来の地球環境を描いた映像や文章(SF含む)
・かつての夏はどんなものだったか(古典・俳句・短歌から「夏っぽいもの」)
・地球温暖化を防ぐ政策・企業活動・国際協調の枠組み、および現状
などなど。
文学、科学、政治、経済、歴史、未来予測など、関連する分野についての文字情報と映像を、ひととおり集めてワン・パッケージの授業(ワーク)にする。
科目でいうなら、国語(現代文)、古典、社会(政治・経済・現代社会)、理科(気象・物理学・海洋学・地質学)、数学も入ってくる。
小学生なら、体験・感覚レベルで理解できるものから――つまりは小説系の国語の問題と映像と。夏っぽいエモ系の文学・ライトノベル・映画・アニメ。大人も楽しめる。
中高生と年齢が上がるにつれて、評論・哲学・学術論文にも取り組む。英語も入ってくる。
ひととおり素材を集めて(毎年アップデート)、「何に、どのように取り組むか」を提示して(課題化して)、それぞれ興味を持ったところから取り組んでもらう。
・毎日の課題を決める~メイン課題とサブ課題 自分で選ぶ・組み立てる
・ひと夏のテーマを決める ~ 地球温暖化でも「あの戦争」でも
1日の終わりに報告、週のまとめ(シェア):
夏をテーマに、何を知ったか、何を考えたか、何を知りたいか、をシェアしてもらう(記述して提出してもらう)。
◇
「このままならヤバいぞ」という問題意識を持ってもらう(持たないほうがおかしいのだから)。
「何ができるか」「なぜしないのか」も考える。
人類という種が続く保証はない、ということも自覚する。
「そんなこと子供に伝えていいの?」と思う大人もいるかもしれないが、そういう人は、現実から目を背けさせるズルい大人かもしれない。
生きるとは、現実と向き合うということだから、現実を知ることが欠かせない。正の部分も、負の側面も。
現実が危うさを増しているのなら、そのことをも知らなければいけない。親も子も。
もし私に子供がいたら、「ほんとに人類は滅びてしまうかもしれないよ」という話をちゃんとするだろうと思う。
「今すぐじゃないよ。君が生きている間に来るかもしれないし、来ないかもしれない」
「どんな現実も、ちゃんと見届けないとね。それが生きている人間の務め」
と伝えるかもしれない(考える力があることが前提だけれど)。
現実を見すえて、自分に何ができるかを考える。
それが、知力を育てるための土台になる。生き物の基本でもある。
小学校でも、中学校でも、高校でも、こういう授業はすぐできるはず。特に自我が肥大し始める中学に入りたて(12,3歳)の頃がいいかもしれない)。
というのも、この頃を過ぎると、大人の言うことは聞かなくなりがちだから(笑)。代わりに、心そのものの危うさ(甘え・怠惰・思い上がりなど)も増えていくことが少なくないから。
「このままでいいのだろうか」という問いは、人生のどこかで持つ必要がある。そうした思いが宿れば、大人(親)の言うことを聞かなくなっても、自分で道を見つけていけるかもしれないから。
現実からかけ離れた「しようもない」授業をやっている場合ではない。生きた、現実に直結した学びを提供しないと。でないと、先生だって面白くないのでは、と思う。
◇
週に一度、一回4、5時間くらいの授業ができれば、これくらいの立体的・広角的な学びを創れる。やっぱり土曜の午後か。終わったらご飯を食べる?
平日は、実利も大事なので、学校の勉強や受験用の時間を作る(車での送迎が必要)。
金・土は泊まってもらっていいのだが、男子と女子を分けねばならない。どちらかを誰か(保護者)の家に泊めてもらうか。
実利(学校・受験にも役立つこと)がはっきりしていれば、こうした構成でもついてくる十代はいるのではないか。
ただ、それだけの意欲・モチベーションを持った小中高生がどれだけいるか。スマホ・ゲームに流されずに、「生き抜くうえで大事なことを学ぶんだ」とわかる十代がどれだけいるか。いや、このあたりは、伝える側の人間力、つまりは働きかける力にもかかってくるだろう。
一番いいのは、デジタル機器にも学校のつまらない勉強にもスポイルされていない、まだ白紙かつ柔軟な心を持った小学生あたりから、ゆっくりと本当の学びを体験してもらうことなのだが。
とりあえずこの映画から見てもらおうかな
2025年8月上旬