心を壊しているもの2

 

 「頭がいい」も「学歴」も、それだけなら妄想にすぎません。


本当の頭のよさとは、社会の苦しみを減らし、幸せを増やす知性のこと。

本当に頭がいい人を大事にするのが、成熟した社会。

頭の良さを社会のために使うことに必死にならない人間をもてはやすのは、未成熟な社会。
 
人々がまだ気づいていない問題を見つける。方法を探す。新たな価値を創造する。課題を解決する。社会に還元する。

それこそが学びの、教育の目的です。そこにたどり着いていない知性は、知性とは言えない。途上にすぎない。
 

そんな成熟した、いい意味で厳しい価値観(評価の基準)が、社会に定着したら?――百年経ったら、世界はどれだけ変わるだろう?

心が持つ力は凄まじく強いのです。世界を変える力を持つ。その心を育てるのが、教育です。


まずは、一人一人が妄想から目を醒ますことだろうと思います。

「勉強ができる」「有名大学を出ている」程度の妄想を「わあ、すごい」なんてヨイショしないこと。
 
消費しないことです。見ない、聞かない、買わないこと。文字通りの「オワコン」にしていい。
 

人生は、もっと自由でよいものです。
自分にあったやり方で、好きな場所、好きな道具、好きな順序で、自由に学べばいい。

十代になったら、将来への準備も考える。
準備して、社会に出て、自分らしい人生を生きる。
自分なりのやり方で、この世界に貢献する。

そのために学ぶのです。


ちなみに、形骸化した学校の勉強に縛られず、「本質」を最初から学ぶようにすれば、学校でやる6年分の勉強は、半分以下の期間でできるようにも思います(ここは異論もあるかもしれませんが笑)。


学ぶべき<本質>がある。
本質を外さない<学び方>がある。


この二つをそろえれば、必要なことを学び、自分の頭でしっかり考え、自己ベストの生き方をまっとうし、しかもちゃんと社会の役に立ってくれる人間が育っていくのではなかろうか。そんな気がしています。


そういう教育=学ぶ仕組みを、これから個人的に作ってみようと思っています。




2024年2月公開予定
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反応しない練習エクストラ【希望編】
大人になった僕らは今どう生きるか から
※音声ではもっとカジュアルに語っていますが、伝えたかったことは上記の通りです。