このプロジェクトがどのような規模になるかは、未知数です。
つつましく、でも確実に、というこれまでの方向性に沿って進める予定です。
できあがってしまった社会と人を変えることは難しい。
育てるならば ”芽” の段階からと、これまでの活動を通じて痛感したことが、きっかけです。
仏教だけでは、新たな価値を創造できない。
仏教ほど、人によってどうとでも受け取れる思想は、他にないかもしれない。
ゆえに都合よく利用され、奪われ、変容していく傾向は避けられない。
仏教と、金儲けや自己顕示とは、相容れない水と油、別宇宙のようなもの。
本来の仏教は、ただ、
苦しむ人のために、
自分の命を、この世界の片隅で、人の幸せのために活かそうと頑張る人のために、ある。
この世界はあまりに利己と狡猾と虚栄に満ち、
仏教という智慧さえも、私欲のために使おうとする場所だから、
仏教というものを、汚されず、利用されることなく、
本当に必要としている人に向けて届けようと願うなら、
必然的に、世にあって世に染まらず、
欲と怒りと妄想に満ちたこの世界とは、一線を引いて、
自己をさらすことなく、目を引くことなく、
ただひたすらに陰のなかを、地道に、つつましく進んでいくことになる。
この場所は、世俗的価値を追求しない。
そうしたものへの執着は、とっくの昔に手放しているから。
時流・世相に感化されることなく、
50年後も色褪せない普遍的な価値を遺せるように、
残りの時間を使って参ります。
わかる人たちに向けて
草薙龍瞬