新春のご挨拶第2弾は、興道の里の今年の抱負:
まずはインド出張。その後は、新刊の原稿書き。十代向けの学び方・生き方をまとめた本。
講座は3月16日&18日の名古屋での特別講座からスタート。
『ブッダを探して』の新聞連載は8月一杯か、2025年度内か。
レギュラーでやってきた仏教講座をどうするか。月に1回のペースでオンラインでやるか、夏までいったん休止とするか。
というのも、年の前半は本2冊を書き上げねばならず(ただでさえ遅れ気味で迷惑をかけているのでケリをつけなければ)、
新たな拠点の完成が7月頃。場所を変えて心機一転スタートするという形もありかと思っています(月に一度オンラインでいいからやってほしいという声があれば考えます^^)。
これまでは手広くやってきたけれども、そろそろ時間という有限のリソースを重点的に使うことも考えないといけない時期なのかもしれません。
子供たち向けの未来を育てるプロジェクト(やってみないと何ができるかわからない)。
本の執筆(未来に遺せる財産として)
そして、仏教講座。
この3点が活動のマックスかと。
悩ましいのは、どこまでの範囲に向けて発信するか。動画、SNS・・だけれど正直、そうした媒体を通して触れてもらったところで、遊びや暇つぶし、いわば消費コンテンツとしての位置づけを超えられるとは思えず。
学びを得るには、やはり相応の環境設定が大事。
自室でテレビの旅番組をながめたって、旅の醍醐味は味わえない。足を運んで、五官で感じることで、本物の旅になる。
学びも同じ。日常に浸かったままでは得られない学びというものがあるはず。
広く知ってもらうとか、ラクに学んでもらうといった便宜におもねる(媚びる)のではなく、少し敷居を高くして、
学びたい人はしっかり足を運んでもらって、リアルな体験として学んでもらう。この場所はやはり道場。エンタメじゃない。
そのうえ今のSNSや動画などの環境は、コンテンツがあまりに雑然としすぎていて、見るだけで精神的な負荷(無秩序ゆえのストレス)が溜まる構造になっている。
この構造は変わらないのかもしれないけれど、だとしたらあえて乗じることなく、まったく別の場所・別の形で、別の可能性を作っていくというのも、
ひとつの見識であり、良心的な選択といっていい気がする。
見つからなくていい、目立たなくていい。
志ある人が、偶然でも必然でもどんな形でもいいから、この場所を見つけてもらって、まずは連絡してもらって、足を運んでもらって、きちんとリアルな関係性を育てていく。
そうした関係性で生まれてくるものを選りすぐって、未来につながるものを残すようにすればいいんじゃないかな。
ということは、この先は、この場所で学んでゆく人たちと一緒に、「未来に何を遺すか」というテーマにチャレンジするということ。
その挑戦を始めるのが、新しい拠点ということになりそうです。
日本に帰ってきて十余年。作品が広く世に届いた、受け取ってもらえたということが、出家人生における第一の奇跡。
そして興道の里というイメージが、いよいよ具体的な形に結実して、新たなステージに入る今年は、第二の奇跡。
人の幸せ、社会の前進を真面目に願うという性格が、仏教という智慧を得ることで、社会的な価値を持つに至ったことが、第三の奇跡。
かつては「いいかげん大人になりなさい」とかさんざん言われた時代もあったけれど(笑)、その頃とまったく同じ思いが、今は、誰にも文句を言わせない(言ってもらってもいいけれど笑)形で、くっきりはっきりと姿を現しつつある。
捨てなくて(あきらめなくて)よかった・・というのが、今の実感。
予想もつかなかった未来に突入している。まさかこんな生き方があったとは。
まだまだ奇跡の途中。
みんなが幸せに生きられる可能性を願って、まじめに歩んでいくので、
この場所を偶然見つけてくださった人たちは、引き続き、静かに見守っていてくださいね。
2025・1・3