感謝を語る人は大勢います。でも、感謝よりも大事なことがあります。
現実を正しく理解することです。
苦しみがあるなら、その原因をつきとめて、原因を取り除かねばならない。
過去に原因があるなら、過去を卒業せねばならない(※次の号で掘り下げます)。
相手との関わりに原因があるなら、関わりを清算せねばならない。
自分の業が原因であるなら、時間をかけて、自分の業を客観視して、反応のクセを書き換えていかねばならない。
そうした地道な、でも確実な道のりと、「感謝」というのは、まったく異質(無関係)なのです。
感謝というのは、即効性がありそうな気がする。だけれど根治療法には決してならない。
正しい理解 は時間はかかるし。簡単ではないのだけれど、
仮に同じ歳月をかけるとして、結果的にどちらが解決に近づくかといえば、
感謝ではなく、正しい理解だということです。
※なお、正しく理解して、問題を解決したうえで、それでも残った価値あるものに「感謝する」というのは、アリです。つまりは順序が違うのです。
2025年1月