できることは残されている

 

かつて肉親であった人たちのこと、詳しくお聞かせいただきました。

◯親については、「それ以降会っていない」ということですから、すでに終わった人間です。もし今なお影響を受けているとしたら、自分自身の執着です。

本当は、妄想の残り滓だと割り切って、思い出さないくらいに遠い過去にしてしまうこと一択です。


なりたかった職業というのも、今となっては妄想に過ぎません。別の役割を果たしなさい、別の人生を生きなさいというメッセージなのです。

逃げグセなどの影響が残っていることは、よくあります。そうした「呪い」のような負の影響から全力で脱出することが、人生の第一の課題です。


いずれの親からの影響が強いかについては、

自分の執着がどちらの人間に対してより強いかによって決まります。

自分が覚えている人間の姿というのは、必ず影響を受けています(完全に忘れることが一番正しい方向性である所以=理由です)。

が、怒りであれ、わかり合いたいといった未練であれ、その人間を脳裏で追いかけているという状態そのものが、執着に当たるのです。

怒りといっても、もう「終わった」はずなのだから、それを引きずっているのは、自分自身の執着でしかありません。その執着を切除すれば、解決します。


喩えるなら、あなたは負の影響を受けて「風邪を引いている」状態なのかもしれません。

執着をすれば、伝播(感染)する。意味がありません。「意味がない」と自覚したところから、心に刷り込まれた負の影響との「闘い」が始まるのです。

人は気づかないうちに、親だった人間そのものになってしまっているものです。


抜け出すための努力だけを、どれだけ積み重ねるか。それだけが唯一、考える価値のあることです。


大抵の場合、「もっとまともな、マシな人生(を生きたかった)」というのは、貪欲、つまり都合の良い妄想だったりします。

正しい思考は、「本気で願うなら、まずは自分の足元を掘り起こせよ」ということになります。

人間はただでさえ欠落や弱さだらけなのだから、不満を感じた場合は、ほぼ百%の確率で、まだ自分の側でやっていないこと、まだできることがあるものです。

できることを数えれば百でも千でも見つかるだろうけど、それを追いかけるとまた都合の良い妄想(貪欲)になってしまうから、「まずは一つできることをやる」ことになります。小さなプラスを重ねて(増やして)いく。

まともな人生を生きようと願うなら、本当は、それしかないのです。


執着にとらわれた人(心の状態という意味ですが)は、とらわれた心を通して世界を見るから、出口が見えない。心が動かない。壊れているとも言えるし、固まっている、凍っているとも言えます。

ただ、それは執着にまみれた心を通してしか見えないから(ごく自然なこと)です。わかりますか? 

その心の中にある原因さえ取り除けば、壊れていたと感じていた心は治るし、動き出すものです。

「生まれ変わった」という実感は、単純に、心を支配していた過去などの執着がなくなった時に、自然な感想として出てくるものです。


仕事は変えてもいいのですが、心が変わらなければ、どこにいても、何をしても、感じることは同じままです。それは確か。

ただ、仕事をしない、何もしない、という選択は、正しい治療法(選択)にはなりません。原因は、仕事や外で出会う人たちではなく、自分の心の中にあるからです。


ひとつお勧めします。この手紙を読んだら、何も考えずに、理由を探さずに、財布だけ持って外に出てください(携帯は置いていくほうがよいです。財布は何か買いたくなったとき用w)。

「心の声に耳を貸さない」ことも、すごく大事な意味を持ちます。まずはいったん外を歩いてみること。

できるでしょうか。

 

 2025年6月

 

 

 親からの負の影響を脱出するには