風邪を引き続ける国


日本では、いまだにコロナ&インフルが大流行(?)しているという話を聞きます。

それが事実なら、多数回のワクチン接種による免疫機能の低下・阻害が影響している可能性は否定できません。

どの見解が正しいか以前に、少なくともその可能性をも検証することが、倫理(正しい態度)というものです。

接種7回、それでも第10波(止まらない)・・・というのは、医療政策が完全に失敗していることを意味します。もはや指摘するまでもないでしょうが。


「(今回のmRNAワクチンは)打てば打つほど免疫機能を阻害する」というのは、今や多くの人が聞いていること。この場所でも最初からお伝えしてきたことです。

もう一つ考えなければいけないのは、「感染大流行」と言いつつ、これは定点観測の対象となっている指定病院での「検査」によるものであって、「陽性反応者数」でしかないことです。「発症者ベース」ではありません。

「陽性反応者数」が1点あたり20名 ✕ 定点数5000 = 10万人 しかも一週間にわたっての総数。これが本当に大騒ぎ(警戒)しなければいけないことか? 本当に? 

今のように検査による炙り出しをしなかった4年前までは、インフルエンザは発症者数だけで年間1千万人以上。一週間あたり「発症者数で(ゆうに)20万人越え」のレベルでした。それでも社会は受け容れていました。

2024年2月現在、流行っているという報道は聞こえてくるものの、重症者数・死亡者数は未公表。ならば実態はまるで見えません。


※ちなみに定点観測対象の1病院あたり10人以上で注意報、30人で警報レベルというのは、指定病院の病床数を目安とした設定であり、病院側の「病床逼迫」を基準とした設定値です。

これは5類指定に落とすまで、全病床数の(わずか)2%をコロナ病床に当てて「医療逼迫」としていた頃と、基準設定の方法(根拠づけ)は変わりません。指定病院の側から見た(主観的)レベル設定であって、社会全体の利益を考えた(客観的)レベル設定とは、別物です。

「でも周りでも風邪が流行っています」「学級閉鎖にもなっています」という声は聞きますが、だからといって「社会全体が警戒すべきレベル」としていいかといえば、そうとは言い切れません。これは社会が「選択」すべき問題です。

病気は「発症の度合い」で測るべきものです。かつての医療はそうでした。今のように「検査」による炙り出しをもって一律病気とみなすことは、医療政策として正しいのかどうか。

自力で治せる人間まで、検査 ⇒ 陽性反応出た ⇒ 大流行している ⇒ いっそうの予防に努めるべき ⇒ マスクせよ、ワクチン打てと促すことが、正しいか。否、明らかに間違いです。

ひとつは、陽性反応を病気とみなす前提(定義づけ)が間違っているし、予防策としてマスク&ワクチンが有効だというのも、間違いである可能性があります。「止まらない」今の状況は、その間接証拠です。

きわめて軽微、無症状、症状はあっても治る人たちの数までカウントして「大流行」に仕立て上げるのは、「恣意的な選択」であって、倫理ではありません。倫理とは、偏りのない眼で事実をとらえて、「苦しみを増やさない方法」を選択しようとする態度です。

倫理的ではない発言があまりに多かったから、医師・専門家の信用はこの4年でガタ落ちしたのではないでしょうか。



治せる人は自力で治す。

治しきれないリスクがある人は(そうした人たちこそ)医療によって確実にケアしてもらう。

その本筋に戻せばいいだけなのに、まだ新型コロナに始まった過去の過剰な認識と過剰な医療政策を続けようという人々がいます。驚くべきことに、指定病院にはまだ補助金が出ているのだとか。医師会・感染症学会等は引き続き公費負担せよとも言っています・・。

終わらせる(終息させる)という当初の目標はどこに消えたのか。

いつのまにか「終わらせない」ことが目的と化しているかのようです。



ここインドでも、たしかに風邪は流行っています。「冬だから」と人々は言います(拍子抜けするほど当たり前笑)。ケホケホやっている人は、飛行機の中にもいたし、村にもいます。私も至近距離で咳されることもしばしばです(笑)。 が、誰も気にしていません。

「風邪はかかるものだし、治す(自然に治る)もの」という当たり前の常識に戻っています。

日本社会の実情を伝えると(ワクチン7回、第10波、まだ止まらない・・)、みんな目を丸くして驚きます。そして笑います。

どちらがまともかといえば、インドの村人たち(ひいては日本以外の国の人たち)なのだろうと思います。



「感染すれば命が危ない」というのは、よほど老衰が進んでいるか、別の疾患を抱えた人等です。そうした状態にあることを「自覚」した人は用心すべきでしょうが、そうした用心を「治せる人たち」にまで働きかけて巻き込むことは、正しくありません。

社会への負の影響を考慮することが当然だからです。医療「政策」とは、本来そういうものなのです。


誰にとっても最も負担の少ない選択というものがあります。

日本社会だけが、その選択を今なお取ろうとしません。

この国だけが、いまだに「風邪」にかかり続けているということです。


ちなみにインド人の平均年齢は26歳、日本人の平均年齢は49歳です。

毎年、死亡者数の半分未満の数しか生まれてこない(出生者数)自治体も増えてきました。

戦慄するほどの急勾配で人が消えつつあります。いったいこの国は、人々は、どこをめざしているのでしょうか。

日本は国づくりに失敗し続けてきたのだとつくづく思います。


連日のように続く誕生日会 
村の大人たちも集まってお祝い 
みんな笑っている


2024年2月13日