就職活動やお見合いや試験について、うまくいく仏教的秘訣は、
結果はひとさま次第
というところに立つことです。
自分を選んでくれるかは、相手(ひとさま)次第。どちらでもかまいません。
という立場に立ってしまうこと。
相手が完全に自由なのだと、相手に伝わることが大事になります。
そのうえで、
働く機会を与えてくれたら、がんばりますよ、
一緒に生きていくことを選んでくれたら、大切にしますよ、
これまでの努力と成長を認めてくれたら、合格後も努力しますよ
という思いを向けること。
いずれにせよ、成るも成らぬも、ひとさま次第――というところに立つことです。
そうして、相手も自分も自由になること。
まだなんの関係性も成り立っていない以上は、互いに完全自由という状態こそが、本来の姿なのです。
◇
そこに執着・思惑が入ってくると、本来の姿に歪みが生じ始めます。
特に、選ぶのが相手方(ひとさま)にある場合は、その歪みというのは、圧力や過剰な期待として伝わってしまいます。
こちらの不安、焦り、ああではないか、こうなるのではないかという妄想もまた、不穏な圧力めいた雰囲気として伝わってしまう。
その雰囲気を察知した時点で、相手は逃げてしまいます。
◇
ちなみに、お見合いや男女間において、持ち込まないほうがいい筆頭が、宗教です。
「お仕事以外はどんな過ごし方をされているのですか?」と聞くのは、相手を知るため、日常会話の範囲内ですが、
「どんな信仰をお持ちですか?」
「どの占い師が好きですか?」
「スピリチュアルに興味ありますか?」
といった質問をするのは、自爆行為です(そんなことを聞く人もめったにいないと思いますがw)。
一人で生きていた時代に見つけたものは、一緒に生きていく誰かを見つけたときには、本当は「卒業」すべきものです。
あるいは、最初から、そうしたことが共通している人を探すかです。
自分にとってこだわりがある、大事にしたいものなら、最初から正直に伝えるべきだろうし、
それほどでもない、卒業していいと思えるものならば、誰かと生きていくと決めたときには手放してよいものです。
手放せるものであれば、最初から伝えなくてもいいのではと思います。昔付き合っていた彼女・彼氏と同じようなものかもしれません。いちいち言いませんよね(笑)。
新たな関係に必要ないものは、持ち込まない。静かに手放す。
新しい場所・新たな関わりに必要なもの、価値を持つものだけを持っていく。
ということです。
ともあれ、人と人との関係は、互いに自由、ひとさま次第というのが、自然です。思惑を持ち込むと、あまりいい展開にはなりません。
もちろんいったん生じた関係については、理解を求めての努力が必要にはなってきます。
そのときには、伝え合うこと、交渉すること、さらには駆け引きや、ときには揉め事・争い事にまで至る可能性もなくはなく、それはそれで仕方がないこと(関わったことにもとづくコスト)として引き受ける必要があります。
ただ、人間同士の本来のあり方は、
自分も自由だし、相手も自由。
受け入れてくれるかは、ひとさま次第。
という境地でいることなのです。
よき展開を祈っています。
2026年8月11日
草薙龍瞬(出家・著述家)の言葉をお届けするブログです。著作・講座・講演等から ‶生き方として役立つ言葉” を抜粋してお届けしています。*毎週日曜の更新です。*講座最新スケジュールは公式サイト kusanagiryushun.blogspot.com へ